色々と今年のフジロックについてレポートする記事がネット上に続々あがってきましたね。
テキストではどのようなレポートが出てくるでしょうか?
今年は確かに転換期かもしれません。
とにかくリスナー、ミュージシャン、フェスの三位一体によるポジティブな動きが望まれます。
そんなリスナー目線の動きをつたえるこの企画も今回で最終回。
ちょっと読んでみて深ーく考えてみませんか。
んじゃ今度は私サマソニ行ってきますよ!
テキストではどのようなレポートが出てくるでしょうか?
今年は確かに転換期かもしれません。
とにかくリスナー、ミュージシャン、フェスの三位一体によるポジティブな動きが望まれます。
そんなリスナー目線の動きをつたえるこの企画も今回で最終回。
ちょっと読んでみて深ーく考えてみませんか。
んじゃ今度は私サマソニ行ってきますよ!
RIDE
Day3:GREEN STAGE
ライター:中畑 琴絵
「再結成を待望んだファンのための演奏」
死ぬ前に見たいバンドのひとつ、それがライド。奇跡の再結成を果たしたシューゲイザーを代表するバンドだ。アンディ・ベルとマーク・ガードナーの不仲説やビーディ・アイの解散後、その動向は多くの音楽ファンをヤキモキさせた。2015年、待ちに待った再結成。その公演が日本で行われるとは、何とも言いがたい喜びと不安感が胸の中に混ざりあっていた。そんな不安感など一蹴したステージで、苗場にいた人々は彼等が隆盛を極めた90年代前後にトリップした。
私は彼等が活躍していた時代は物心がついたかついてないかの幼少期だった。リアルタイムで聞いていた世代ではない。音源を聞いて思いを募らせていただけに、「Leave Them All Behind」や「Seagull」のイントロだけで、ヒートアップ。もちろんビールが進んだ。
フジロックで見せたマークの満たされたような笑顔が全てを物語っていた。バンドの不仲説をはじめとしたいくつもの困難を乗り越えたのだと思う。色褪せることのない演奏を望んでいたファンにとって期待以上のステージだった。ファンのために再結成したと思わせざるを得ない。彼等のまっすぐな気持ちが胸を打つ。新曲を作ることは未定とのことだが、次回作に期待が高まる一夜だった。
(文:中畑 琴絵)
ORANGE COURT
Day2:Ex.ORANGE COURT
ライター:shoshoshosho
2日目になっていよいよ、オレンジ・コートの不在が大きく立ちあらわれている。僕にとって11回目のフジロック。例年、フィールド・オブ・ヘヴンとオレンジを幕あいごとに行き来し、ファンク、ブルーズ、あるいは(いわゆる)マイノリティ・ミュージックに囲まれながら3日間の大部分をすごしてきた。いとしのオレンジはいつだって、「ここでなければ出会えなかった」音楽にあふれて、自由でゆたかな時間を僕に与えてくれた。
ロック・フェスティバルが生きものなのだとしたら、19年目のフジロックはとっくに老年期を迎えているのかもしれない。いつまでも拡大と成長をつづけることはできないし、健康状態に合わせて今回のような「手術」だって必要だろう。もちろん、年をとること老いることは生きものの特権でありうつくしさだ。
オレンジの跡地でキャンプ・ファイヤーをした。たきぎは老朽化したボード・ウォーク。かつて歩いた木々に火をともす作業はどこか感慨ぶかく、参加者たちは思い思いにやぐらを吹き扇いだ。ようやく着火した空にはみごとな夕焼け、天も地もぼくらの顔もオレンジに染まり、気の利いた告別式のようだった。みんなでかこむ炎が2日目のベスト。オレンジ・コートよ、今までありがとうございました。
(文:shoshoshosho)
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全4回に渡って各ライターのベストアクトやフジロックにまつわる記事を紹介致しました。次回の更新もお楽しみに!