20150514

【レビュー】ザバダック 『プログレナイト2014』

火を噴く凄絶ライブ 福島民謡プログレバージョン

ザバダック
プログレナイト2014
GARGOYLE RECORDS, 2014年
 福島県の民謡「相馬二遍返し」の火を噴くような凄絶なカバー。アルバム最後に収録されたこの曲はメンバーの小峰公子の出身地である福島のいわばトラッドで、最近のライブではお馴染みの曲だ。初期ザバダックはケルト音楽やトラッド・フォークの影響が色濃く出ており、オリエンタルな要素を加えた日本風フォーク・ロック的な曲もあるが、日本のトラッドを正面から取り上げ、かつ大胆なプログレ/ハードロックアレンジで聴かせるこの曲はそれらとは一線を画す。今後もライブを重ねるごとに研ぎ澄まされていく予感を抱かせ、小峰自身が「ザバダックにとっても大切な曲」と語るとおり、代表曲の1曲に数えられることになるだろう。
 本作は、2014年7月12日に東京キネマ倶楽部で開催された“プログレナイト2014”公演を収録したライブ盤。難波弘之、鬼怒無月ら手練のサポートメンバーを加えた総勢8人編成のバンドが繰り出すアンサンブルには驚愕の連続だ。複雑な難曲をそう感じさせないベテランならではの風格。スタジオ最新作の組曲「夏秋冬春」をバラして順序を変え間に別の曲を挟むことで新たな組曲としても聴ける「秋」「KIMELLA」「夏」の大曲3曲は中盤のハイライトだ。観客のリコーダーとの合奏「POLAND」を経てラスト「相馬二遍返し」に続く。
 CDの収録時間の関係もあってかライブの完全収録ではないが、逆に良い意味で当日と異なる印象を与えている。会場の盛り上がりをリアルに伝えるなら外せないはずのアンコールを含む終盤やライブ定番曲はカットし、まだ5曲を残す13曲目に演奏された「相馬二遍返し」で締めてしまうという大胆な編集。ライブ自体は終盤からアンコールで演奏された定番曲で大いに盛り上がってお祭り騒ぎとなるわけだが、それは“プログレナイト”には無用な陽気さだ。前半のストイックで重厚長大なプログレ部分だけを抽出して凝縮したことで、国内外の近年のプログレ系ライブ作品の中でも出色の出来となった。
 ザバダックは、吉良知彦と小峰公子のメンバー2人に毎回多彩なゲストを迎えてのライブに定評がある。2014年は3年目となる“プログレナイト”開催に続き、秋には“プログレツアー”を敢行するなどライブでもプログレに注力。結成以来30年、幅広い音楽性を取り入れて新たな価値を提示してきたザバダックが今あえて挑むプログレ。ここでも固定観念を壊して新境地を拓くだろう。(夏梅 実)

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 本原稿は今年1月にBCCKSにてリリースしました『YEAR IN MUSIC 2014』( http://bccks.jp/bcck/130107/info )に掲載した年間ベスト・ディスク・レヴューです。『YEAR IN MUSIC 2014』では、このディスク・レヴューの他にも50本以上に及ぶディスク・レヴューの他、シャムキャッツへのインタビューや書評、再発盤レヴューも掲載されております。PCまたはスマートフォンにて閲覧可能ですのでぜひご覧ください。
 

20150512

【レビュー】蓮沼執太フィル 『時が奏でる』

時は奏でるから、今を生きてみない?

蓮沼執太フィル
時が奏でる
AWDR/LR2, 2014年
 「ONEMAN」の始まりはこうだ。"一斉に振り向く光の中、一緒に行こうと言ったのは誰? 熱烈なノックの中、僕はうまれる時を、たずね、たばね"。
 15名の錚々たる顔ぶれを束ねるコンダクターの蓮沼執太とコーラスの木下美紗都の声から奏で始められるイントロに、私の中の時は一瞬静止する。アルバムタイトルを初めて目にした際も同様の現象が起こった。それまでに出会ったことのない"時"の表現だったからだ。この文章を読んでいるあなたは、"時"という言葉に対してどのような印象をお持ちだろうか?筆者の場合、生物がこの世に生を受けてから最期を迎えるその瞬間まで、意思とは関係なくただ流れていくものだと認識していたため、"時が奏でる"って一体どういうことなのだろう?と驚いた。現代では多くの場合、"音楽や楽器を鳴らす"というような意味で使用される"奏でる"という動詞がついているのがただただ不思議だった。しかしこのアルバムに収録されている合計8つの楽曲を聴き納得させてもらったと同時に、新しい"時"に対する見方を与えてくれることになる。
 朝初めて外に出る際耳にすると心地良く1日の始まりにぴったりな曲たちの中でも特に5曲目「YY」の場合、イントロのピアノとベースのメロディラインが明るく心地良く、また四拍子を刻むハイハットのリズムがうれしい。その後少しずつ加わるホーン隊や鍵盤楽器の音色も最高だ。あえて引用はしないでおくが、歌詞の言葉の選び方も素敵なので是非チェックをお願いしたい。シンプルな楽器たちの音色や抑揚がほとんどされない上質な声による音楽が、こんなにも心地良く爽快にさせてくれるなんて。
 各楽器の音色からコーラス、ラップまでもが合わさり届けられたフィルの音楽は、普段電子音楽を好んで聴く私にとって新たな発見だった。ただ流れていく時をこんなにも楽しい気持ちにしてくれる音楽を聴くという行為が最高の歓びであること、またそれがエネルギーとなり意識を変え、どう生きるかについて考えさせてくれるきっかけになると気づかせてくれた。音楽は聴き手の時の流れを変えてくれるパワーを秘めている。せっかくこの世に生まれることができたのだから、少しでも楽しく生きたい。そのために私には刺激をくれる素敵な音楽に出会うことが必要不可欠だ。自分の意識次第で時は奏で始めてくれるかもしれない。生きてみない?と誘ってくれるかもしれない。(Ayumi Ota

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 本原稿は今年1月にBCCKSにてリリースしました『YEAR IN MUSIC 2014』( http://bccks.jp/bcck/130107/info )に掲載した年間ベスト・ディスク・レヴューです。『YEAR IN MUSIC 2014』では、このディスク・レヴューの他にも50本以上に及ぶディスク・レヴューの他、シャムキャッツへのインタビューや書評、再発盤レヴューも掲載されております。PCまたはスマートフォンにて閲覧可能ですのでぜひご覧ください。
 

20150510

YIM寄稿者によるメタル座談会:その3

 asatte+のメタル座談会企画3回目となります。これまでの2回は堀中さんのセレクトで大まかにいくつかのメタル内のサブ・ジャンルを見てきました。(その1その2)今回は佐久間さんのセレクトで、スラッジ・メタルやドゥーム・メタルをキーワードに様々な音楽との隣接をみていきます。

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■ スーマック(Sumac)『Blight's End Angel』

佐久間ロシアン・サークルズ(Russian Circles)というインストのヘヴィロック・バンドのベーシスト、ブライアン・クックとバプティスツ(Baptists)のドラマー、ニック・ヤシシン、そして元アイシス(Isis)のフロントマン、アーロン・ターナーが組んだバンドです。アーロンは2014年にオールド・マン・グルーム(Old Man Gloom)で2枚アルバムを出しているんですが、先ほどのRolling Stone誌のベスト・アルバムにも選ばれていました。ただ、このアルバムはそれをはるかに上まわる完成度を提示しています。

——ギターがメロディーではなく、ヘヴィなリフを反復して曲がで進んでいくスタイルで、皆さんのセレクトの中でも特徴のあるサウンドでした。

佐久間:僕がメタルとかヘヴィロックといったいわゆるヘヴィミュージックの中で唯一未だに聴いているのはスラッジ・メタルとドゥーム系なんですね。それらの音楽の特徴がリフの執拗な反復なんです。曲のテクスチャー、構成もミニマルで。スワンズ(Swans)とかが始祖的な影響があるかなと思います。

板垣:スワンズに凄い近いですね。

堀中:いわゆるメロディっていうのが全然ないっていう。

佐久間:アーロンが昔やっていたアイシスにはメロディ要素がありました。それも最終作で究極的に洗練されていたのですが、 アーロンはもうそういう洗練されている形のヘヴィロックはやらないと。スーマックはアイシスとは、またベクトルが別の方向で完成度が高い。しかもここ5年くらいのアンダーグラウンドのヘヴィロック/ハードコアシーンの総決算的なことをやってきた。

板垣:スウィングしてる感じがしたんだけど。ブラック・サバスとかああいう感じの。

佐久間:ブラック・サバスの影響はかなりありますね。ドゥーム・メタル、ブラック・メタルもブラック・サバスを起源にしていますよね。

——スーマックのサウンドに関しては、新しいというよりも凄く洗練されているという感じなんですかね。

佐久間:そうですね、非常に洗練されたアルバムだと思います。構成でいうと結構いろんなことやっているんですけど。

堀中:新しいっていう感じはしない。

佐久間:マスロック的というか、数学的なアプローチの、非常に作りこまれた構成です。一方でフリーキーな感じもして。おそらくジャムセッションを発展させて作っているんじゃないかと。これは2015年のベストアルバムに選ばれるクオリティのものだと思います。



■ チェルシー・ウルフ(Chelsea Wolfe)『Apokalypsis』

——佐久間さんはのセレクトは段々周辺的になっていきます。

板垣:今回選んでいるのは最新作じゃないんですよね。

佐久間:最新作はニューウェーブっぽい要素が強くて、2012年に出た本作の方がまだドゥームとかブラック・メタルっぽい要素があるので、こちらを持って来ました。

板垣:2013年に出た最新作の『Pain Is Beauty』は色んな楽器が入ってて。

——ぱっと聴いてメタル要素があるなと思う曲の方が少ないかなと。

佐久間:チェルシー・ウルフがデビューした時にドゥーム・フォークという形容詞が使われいて。ドゥーム・メタルをより記号化してるんですよ。雰囲気的な領域になっていて。確実にドゥームとかブラックメタルが持つ不穏さとか音の質感が近いなと思うんですけど――例えば、Sunn O)))のような、いわゆるドローン系のドゥームと接点ですね。サン O)))はドゥーム系中でも極端なアプローチを取っていて、基本的にはサバス直系のリフを執拗に繰り返しますが、彼らの場合大音響で一つ一つのコードを鳴らすので、リフの原型が識別しにくいぐらいに記号化/拡張化しているんですね。チェルシー・ウルフのドゥーム要素もサン O)))とは別ベクトルですが、より記号化された形で提示していると思います。

——ドゥーム・メタルって言われているところとの質感が、かなり隣接していると。音数を減らしていくとこういう感じになるみたいな。他にドゥーム・フォークと言われていた人たちいるんですか。

佐久間:いない。ドローン・フォークと言われているのは、まあグルーパー(Grouper)とかいますけど。

板垣:どっかでドローン・メタル・アート・フォークって書いてあったけど。何かオルガン系も使っていますよね。

佐久間:使っていますね。チェルシー・ウルフは単独含めライヴも行きました。

——決まったバンド・メンバーでやっているんですか?

佐久間:みたいですね。今のところ。

板垣:私凄い好きな系統です。普通に聴くとメロディはないんだけど、メロディが隠れているというか。つないでいくとメロディになる。

佐久間:これも構成としてミニマルですよね。ブラック・メタルのバンド、バーズム(Burzum)も結構なんかアンビエントっぽい事をやっていて。アンビエントな曲でも不穏なブラック・メタルの匂いはする、という感じにチェルシー・ウルフも近いかなと思って。

——ドゥーム的な、ダークだったり、神秘的な空気感は聴いていて感じる一方、あまりこれ見よがしじゃなくどういう風にも聴けるようなバランスが素晴らしいアルバムですよね。あと、彼女はエメラルズ(Emeralds)とかワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)とかと交流があるというのも納得させられました。



■ ウィリアム・ファウラー・コリンズ(William Fowler Collins)『Slow Motion Prayer Circle』

佐久間:次はウィリアム・ファウラー・コリンズというドローン系のアーティストで。相当ニッチです。

堀中:曲と言われると曲かなあっていう…。

——これ再生されてますか。

佐久間:始まってます。始まってるけど別に飛ばしても変わんないんじゃないかっていう。

堀中:曲のクレジットすらない。

佐久間:この人は基本ギターで演奏し、曲を作っています。2010年か2011年にこの後も出しているんですけどそっちはまだ入手してなくて。

——この人はニュー・メキシコが拠点とのことですが、面白いっていうかわけわかんないっていうか。本当に家で一人でやっているんじゃないかっていう。

佐久間:そうだと思いますよ。アイシスのアーロン・ターナーと幼馴染の人らしいんですよ。アーロン・ターナーが奥さんとやっているSIGE(シージー)レコード。そこからカセットテープとかアナログ盤とかで作品を出していて。作品数はそんな多くないですね。この人はブラック・メタルとかドゥームっぽいことを取り入れているアンビエント・ミュージックだと思うんですけど。クリスチャン・フェネス(Christian Fennesz)とかティム・ヘッカー(Tim Hecker)とかの、もっとブラック・メタルとかの色が濃いバージョンみたいな。

——どこかでエクスペリメンタル+ブラック・メタルって感じで紹介されてもいましたね。確かにそれよりもアンビエントっぽいかなあと。

佐久間:ブラック・メタルのリフをもっとなんか記号化して膨張させている感じですよね。

——ガンガンガンガンじゃなくて、ガーーになってる。

板垣:ライヴだとどうなるんでしょうかね。

佐久間:多分基本、即興ですよ。ギターとペダルを使って。YouTubeとかに動画もあんまりなくて。

——2000年代はメタル関連の人たちがアンビエントとかもう少し広く実験的な方面に行くっていうのは多かったんでしょうか。

佐久間:実験的な音楽っていうところで言うと、ナパーム・デスのミック・ハリスがやってたスコーン(Scorn)とかジェイムズ・プロトキン(James Plotkin)の影響が大きいと思いますね。

——ナパーム・デスみたいなヘヴィでハードコア的な音楽をやっていた人たちがどういった流れで実験的な方向に行ったのでしょうか。

佐久間:ミック・ハリスはナパーム・デス脱退後にスコーンでトリップホップとかドラムンベースをいろいろやっていて、あとはレゲエとかアンビエントとかも取り入れてました。一方でルル(Lull)というソロ・プロジェクトではアンビエントとかをやっていましたね。アーロン・ターナーとかもヘヴィミュージックから基軸としつつ、それらの実験的アプローチをやっていて、アングラ系のヘヴィロックの界隈にいた人たちが最終的に実験的な方に行く、という流れがありました。

——アングラという話でいうと、どこか特定の地域でシーンが盛んだったとかそういったものはありますか。

佐久間:シアトル周辺――そこら辺の出身であるアース(Earth)の93年に出した『Earth 2』という作品があるんですけど、それはただブラック・サバスのひとつのリフを延々弾き続けるような作品なんです。あれは、その後のいわゆるドローンの概念を応用したドゥームの実験的アプローチのパイオニア的ものだと思います。メルヴィンズ(Melvins)とかもそうですね。この辺は2000年代以降のミュージシャンに影響与えているなと。

——やっぱりドゥーム的なものってドローンとかと簡単に結びつきやすいですね。

佐久間:サン O)))とかまさにそうじゃないですか。日本だとボリス(Boris)とかがそういうことやってますね。



■ ロクリアン(Locrian)『Return To Annihilation』

佐久間:これはいわゆるドローンなんですけど、でもものすごいヘヴィロックの形態に近いドローンというか。シカゴのバンドですね。

——Relapse Recordsというメタルのレーベル所属と。

堀中:マストドンとかも、もともとRelapse Records出身で、アメリカのアンダーグラウンドのメタルとかデスメタルのバンドとかが結構います。

——この曲はミックスに特徴がありますよね。演奏自体は非常にヘヴィなサウンドなはずなのにミックスで音を絞って遠くに配置しているというか。

佐久間:ある意味ドローン系中では、サン O)))とかよりもっと分かりやすい例ですね。。

——ロクリアンはどのくらいのキャリアのバンドなんですか。

佐久間:割と十年くらいやっていたと思うんですけど。アーロン・ターナーとその奥さんのフェイス・コロッチャがやってるマミファー(Mamiffer)というバンドがあって、それとコラボ盤を2年前に出しているんですよ。その時点で結構出してます。2005年くらいからです。

——後半の泣きのメロディみたいなフレーズは邦楽にもありそうなくらいキャッチーですね。

佐久間:これは結構明るい方だと思ってて。昔はもうちょっと暗かったです。その前のアルバムからJ・G・バラードの小説を元にしたコンセプトアルバムなども作ったりしていました。

——これレコーディングとかどこでやっているんですか。

佐久間:基本的にシカゴでレコーディングしているようです。

——録音はグレッグ・ノーマン。スタジオがエレクトリカルオーディオで。ミックスもグレッグ・ノーマンがやっている。やっぱりそういう意味ではシカゴの音響的な。

佐久間:ここまで紹介して来たバンドにどれも共通しているのが音響感覚に対して鋭敏というところがあるかと思います。僕もそういう音響的なアプローチ――いわゆるポストロックとか音響派が大好きなんで、そこの延長上で聴いているといった感覚はありますね。

——メタルの中でノイジーなものをやっていると、音響的なところにも簡単に接続しやすいと。

佐久間:僕自身も、メタルとかハードコアを聴くようになった頃からトータス(Tortoise)なんかを並行して聴いていました。未だに10代の頃からずっと、デフトーンズとかトゥールを聴いているのもその延長ですね。デフトーンズとトゥールはアンビエントなどの音響的なアプローチを盛り込んでいるヘヴィロックだと僕は認知しています。

堀中:音響派的なポストロックやマスロックっぽいとこととメタル的なサウンドのクロスポイントが、ロクリアンとかシカゴのシーンかもしれないですね。

佐久間:残響のte’なんかもドラムがかなりメタルっぽいですよね。

——メタル好きの日本のバンドって結構いますよね。the band apartとかもともとメタルのバンドやってたっていう話を聞いたことがあります。やっぱりメタルやってた人たちって演奏うまいなと。ロクリアンはシカゴの全体のシーンと直接結びついてるバンドだっていうのは確かに言えそうですね。

佐久間:シカゴのシーンで言えば、トータスのジョン・マッケンタイアがデヴィッド・クラブスと昔やっていたバストロ(Bastro)もメタリックなポスト・ハードコアでした。

堀中:これはちゃんと聴いてみたいな。

(その4へ続く)

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 メタル座談会もいよいよ終盤となります。次回は板垣さんのセレクトでジャズやクラシックといったこれまでに登場しなかったジャンルとメタルの関係を取り上げます。(BABYMETALもやっと登場します!)
  

20150508

【レビュー】Andersons 『Stephen & Emily』

Kidz Rec.の盟友、ふたりの邂逅

Andersons
Stephen & Emily
PARK, 2014年
 2013年3月にBandcamp上でミニアルバム『Andersons』をリリースしてから約1年半。お互いに80kidz主宰のKidz Rec.より楽曲をリリースしていたKentaro(a.k.a. Scottish Fold)とDominikaのふたりによるAndersonsが今年9月、待望のアルバム『Stephen & Emily』を発表した。
 アメリカの片田舎に住む冴えない兄・ステファン=Kentaro(Gt.)と妹のエミリー=Dominika(Vo./Piano)兄妹が退屈な日常を変えるために音楽を始めるというストーリーを結成のコンセプトに持ち、シンプルなサウンドとメロディ・ラインにより展開される全9曲を聴いていると、自由に自然体で音楽を楽しむふたりの姿が目に浮かぶようだ。
 Kentaroのメロディ作りのセンス、またソロ活動時の作品にもあらわれているDominikaの歌唱力と表現力の光るこのアルバムの中でも、2曲目に収録された「Young Love」には特に注目してほしい。幼くて心が締め付けられるような恋心をDominikaが豊かな表現力で歌い上げている。また、イントロのメランコリックなメロディ、ベースのシンプルな進行も気分を盛り上げてくれる。相手のことが好きすぎてクローンを作ってしまった女性が主人公の映画『さまよう小指』のテーマ曲としてこの楽曲が起用されたことには必然を感じずにはいられない。また8曲目の「Last Summer」では、過去にScottish Fold名義で発表された楽曲やリミックス作品にも共通して感じとれるメランコリックさやノスタルジックさをいっそう感じられ、当時からのファンである自分もおおいに喜ばせてもらった。
 Webメディア〈インディーズライフ〉でのインタヴューによると今年某有名女性J-POPアーティストに楽曲提供を行っているのだが、なんと今年9月のアルバム発表前、Bandcampでのみ音源を発表していた段階でアーティストのA&Rから声が掛かったという話もおもしろく、今後はどんなところから声が掛かってしまうのか僭越ながらとてもわくわくしている。11月に渋谷で観たライブでは、タイトで眩しい衣装に身を包み表現力豊かにリズムに合わせダンスしながら歌うDominikaの姿から目を話すことができなかった。2015年の彼らの飛躍が楽しみでならない。(Ayumi Ota

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 本原稿は今年1月にBCCKSにてリリースしました『YEAR IN MUSIC 2014』( http://bccks.jp/bcck/130107/info )に掲載した年間ベスト・ディスク・レヴューです。『YEAR IN MUSIC 2014』では、このディスク・レヴューの他にも50本以上に及ぶディスク・レヴューの他、シャムキャッツへのインタビューや書評、再発盤レヴューも掲載されております。PCまたはスマートフォンにて閲覧可能ですのでぜひご覧ください。
 

20150506

【レビュー】Shiggy Jr. 『LISTEN TO THE MUSIC』

90年代のわくわくよ、2014年によみがえれ!

Shiggy Jr.
LISTEN TO THE MUSIC
mona records, 2014年
 フロントマンの池田智子(Vo)と曲作りの核を担う原田茂幸(Gt)は僕と同じ25歳だ。
 僕らと同世代である人がこの「LISTEN TO THE MUSIC」を聴いたなら、初めて出会った音であるにも関わらず「どこか聴きなじみがあるな」と感じるかもしれない。それは90年代を通過してきた僕らが暮らしのなかで意図せずに聴き、浴びるようにして育った音楽 -つまり「J-POP」を血肉に変えて、現代のシティ・ポップへと再構築したものこそがこの作品だからだ。
 90年代当時、オリコンチャートを席巻しミリオンを連発したTKサウンドやビーイング系の楽曲は若者たちの間でこぞってカラオケの十八番として歌われ、夜通し盛り上がるBGMの定番だった。「今が楽しければいい」というある種の刹那主義/現場快楽主義とでもいうものが90年代の空気であり、この時代のJ-POPの良さだったのではと僕は思う。
 『LISTEN TO THE MUSIC』はこうした楽天的な部分に突き抜け、音楽が持つ快楽の要素が弾けんばかりに溢れている。はつらつとした歌詞や打ち込みとテクノ感のある音の粒から構成され、まるでJ-POPの無垢な部分を抽出したようなポップをふりまくタイトル曲「LISTEN TO THE MUSIC」や、ホーンのリズミカルな掛け合いが楽しい「day trip」、〈アイスクリームみたいに溶けそう〉と恋する乙女の心情をストレートに歌う「Baby I Love you」など、全編を通してキュートで迷いのない歌声。楽しく歌おう。楽しく聴こう。それだけに振り切っている、その潔さが気持ち良い。誰もが口ずさむことができるキャッチーな楽曲たちは360度全方向に瞬間を楽しむ幸せを放出している。また彼らの青春時代を彩ったチャットモンチーなどのバンドから影響を受けていることや、現代のクラブ・ミュージックの要素が盛り込まれたことも大きい。それが今作を「この時代のシティ・ポップ」へ昇華させ、90年代への回帰に留めるのでなく四半世紀の成長過程を経て作られたものに仕上げている。
 -2014年、今ありきとして消費された90年代の音楽たちは街の片隅で忘れられたように投げ売られ、いっときのブームとして命を終えたかに見えた。だが僕らの音楽の原体験であり、僕らを形造ってきたこのJ-POPたちは今、シギー・ジュニアの手によって再び現代に定義されようとしているのだ。(森 勇樹

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20150504

【レビュー】Spoon 『They Want My Soul』

着飾らずとも、艶やかで力強いということ

Spoon
They Want My Soul
Loma Vista, 2014年
 音像が世の中にあまりにも多く溢れていたのではないだろうか。00年代後半NYインディーに端を発し、ハウスからアフリカン・ミュージックまで多くのジャンルを飲み込んで混淆的な様相を見せていたのが近年のロックだった。過剰に音を塗りたくり、複雑さを増していったそれは”大衆的な”という意味を含むポピュラー・ミュージックの本質から私たちを置き去りにしつつあったかもしれない。
 そんなシーンを知ってか知らずか、20年超のキャリアを持つスプーンの新作『They Want My Soul』は骨太な60年代的メロディを基幹にロックの伝統的な初期衝動を感じさせる。それでいて、10年代の潮流となりつつある緻密な曲構成や質の高い録音を用いて革新性を提示することも忘れていない。タイトル曲「They Want My Soul」の〈ああ、やつらは俺の魂が欲しいのさ!〉というソウルフルな叫び。自らを取り巻く泥濘としたものを蹴散らす力強さには思わず拳を握った。
  冒頭の破裂音を思わせるスネアから始まり、ドライな硬さと美しいリフを携えたミドル・ナンバー「Rent I Pay」。かき鳴らされるギターは頼もしくも、恍惚感を湛えたコーラスは輝きを放つ「Do you」では繰り返されるサビを思わず一緒に口ずさみたくなる。気の抜けたカントリー調のイントロが特徴的な「Let Me Be Mine」は、近年復権を見せつつあるスラッカーな空気との共振を漂わせるようだ。ラストに流れ込む「New York kiss」はNYの街角での古い恋人と交わした接吻がありありと浮き上がり、センチメンタルな思いに締め付けられる。
 先には初期衝動と述べたが、多くに絡めとられたロックが蔓延した現代において本作は単なる過去の引用に留まらない。ブルックリンで00年代の音楽を方向付けた代表格のTV・オン・ザ・レディオが本年『Seeds』で新たに見せたフィジカルさにも通ずるような、理性よりも本能に訴求する―そんな魅力を秘めているように思う。時代の空気に触れつつ、決してトレンドに逸って作られたものではない。「色々な新しい音楽を見つけよう」というバンドが従来から持つスタンスがもたらした会心の一撃は、見事に全米四位の座を再び射抜いた。この功績はスプーンがオルタナティヴ=唯一無二なロック・バンドであることの何よりの証であろう。まだまだロックの未来は捨てたものじゃない。(森 勇樹

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20150502

YIM寄稿者によるメタル座談会:その2

 先週よりスタートしましたasatte+のメタル企画(その1はこちらからご覧ください)。前回に引き続き今回は堀中さんのセレクトからメタルとハードコア、シューゲイザーのつながりについてみていきます。

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■ カーカス(Carcass)「Cadaver Pouch Conveyor System」

堀中:次に3枚目なんですけど、カーカス(Carcass)です。リヴァプールを拠点に85年から95年まで活動していて、その後2007年に再結成しています。中心人物のビル・スティアー(Bill Steer)という人がいるんですけど、彼が1969年生まれなんで、いま45-6歳くらい。さっきのバンドより5-6歳上くらいですね。

佐久間ナパーム・デス(Napalm Death)にいた頃は10代とかでしたよね。

堀中:そうですね。彼は初期の頃はナパーム・デスのようなグラインド・コアのバンドに参加していましたし、その後は70年代のブルース・ロックをやるファイアバード(Firebird)というバンドとか、今もジェントルマンズ・ピストルズ(Gentlemans Pistols)というプログレッシブ・ロックをやるバンドとかいろいろやっていて、ルーツとしては70年代のプログレとかハード・ロックを聴いてきた人なんです。この作品なんかは先ほどのオーペスの作品と対になる部分もあると思うんですけど、カーカスはより伝統的なメタルの要素をかなり前面に出してきたのが2013年に出たこのアルバムで、僕はこの作品が2010年代で一番いいメタルアルバムだと思ってるんですけど。

——とにかく手数の多いドラムとエッジーなギターリフにだみ声のボーカルと、今回挙げてもらった音源の中でも、個人的には一番「メタル」っぽい音源でした。

堀中:いまとなってはよくあるスタイルなんですけど、ボーカルはずっとスクリームしてて、その代わりにギターがメロディーを弾くというスタイルは、このカーカスというバンドが90年代に出していたアルバムが与えた影響は大きいです。そういう意味で尊敬されているバンドですね。さっきのオーペスとかマストドンとかと同じで、70年代の音楽、例えばジューダス・プリースト(Judas Priest)とかをリスペクトしながら、おどろおどろしい不穏な感じのメロディー・ラインを多用しているところも、他のバンドに影響を与えていると思います。

佐久間:いまカーカスを聴くと、現代のメタルコアとかのバンドはいろいろ引用していますよね。

堀中:そうですね。いまのメタルコアのバンドは、直接的ではないにしてもこういうスタイルがルーツにあると思います。

——メタルコアというのはどんな感じの音楽ですか?

堀中:メタルコアのルーツとしてはいくつかあるのですが、90年代前半にスウェーデンのバンド、代表的なところではアット・ザ・ゲイツなどが旧来のデスメタルにメロディーの要素を持ち込んだ動きと、あとこのカーカスの4thアルバム『ハートワーク(Heartwork)』の影響を受けて、イン・フレイムスとかソイルワーク(Soilwork)チルドレン・オブ・ボドム(Children of Bodom)といったメロディック・デス・メタルのバンドが北欧で登場します。その後、そういったバンドが2000年前後にアメリカに進出してスリップノット(Slipknot)とかとツアーするようになったりして、そのメロディック・デス・メタルに影響を受けたアメリカのバンドが、ヨーロッパのメロディアスなメタルとアメリカのニューヨーク・ハードコアのエクストリームさを掛け合わせた音楽をやるようになって形成されたのがメタルコアです。特にマサチューセッツのボストンを中心にして、キルスウィッチ・エンゲイジ(Killswitch Engage)シャドウズ・フォール(Shadows Fall)アズ・アイ・レイ・ダイイング(As I Lay Dying)というバンドが出てきました。

板垣:2000年代以降はメタルコアのバンドは多かったですよね。

堀中:カーカスの中心人物のビルと、元カーカスに在籍していた現アーチ・エネミーのマイケル・アモット(Michael Amott)は同い年なんですけど、日本で人気のあるメタルの様式もこういうところにルーツがあるかなとも思います。

——日本での人気はこれらのバンドはどうなんですか?

堀中:カーカスはBURRN!誌でも取り上げられているし、人気が高いですね。

佐久間:ライブもソールド・アウトしていましたし、新しいファンも聴いてるんじゃないですか。

堀中:ヘドバンという雑誌でもフィーチャーされていて、そこからまた火がついたというのもありましたね。

——1985年から1995年の時と再結成した後では、音楽性としてはあまりかわっていないんですか?

堀中:より伝統的な感触がありますけど、音楽性として決定的に変わっているということはないと思います。中心となるメンバーはほぼ同じなので。

板垣:マイケル・アモットは抜けてるんですよね。

堀中:いまは脱退しています。メロディーの話になりますが、比較のためにマイケル・アモットのギターを聴いてみましょう。カーカスからは抜けて、別のバンドをやっている人ですね。



Arch Enemy「You Will Know My Name」

堀中:一見すると似てるんですけど、僕の感覚ではマイケルの方がいわゆる泣きと言われているようなメロディーの感じが強くて、ビルの方が不穏な感じのメロディーというのが対照的かなと思います。このマイケル・アモットという人も70年代のハード・ロックとかにはすごく影響を受けています。


■ デフヘヴン(Deafheaven)「Dream House」

堀中:このバンドは若いバンドで、たぶんメンバーは20代前半です。アメリカ・サンフランシスコ出身。

——メタルの音って結構クリアなものが多い印象があったので、この曲を事前にYoutubeで聴いて、エンコードに失敗してるのかなってくらいがさがさした音で驚きました。

堀中:どちらかというとメタルをやりたくてやっているバンドというよりは、シューゲイザーとかインディー側から、自分達の音楽の要素としてブラック・メタルとかハードコアの要素を入れてきているバンドで、様々な要素がクロスしてます。彼らはコンヴァージ(Converge)のメンバーが関わっているデスウィッシュ(Deathwish)というハードコア・レーベルに所属しています。

佐久間:ブラック・メタルっぽいスクリームですね。

堀中:これを聴いて感じるのは明るい感じというか、ブラック・メタルってもっと暗くて寒い感じなんですけど、そういう感じは全然しなくて。あとメンバーも、ブラック・メタル・バンドとは違って比較的普通の格好でライブをやっています。

佐久間:ギターの眼鏡かけたメンバーはモリッシー(Morrissey)の大ファンらしいですよ。

——今の話だとブラック・メタルって、普通じゃない格好のバンドが多いんですかね。

堀中:ブラック・メタルとかは、コープス・ペイントと呼ばれるメイクとか、アンチ・クライストの思想というのもあるし、そういう部分も含めた文化という感じで。ただ、トレモロリフという同じ音を細かく弾き続ける奏法を多用したり、楽曲的にも特徴があります。

佐久間:そういう所がシューゲイザーと接合しやすいんだと思います。

堀中:音像をぼんやりさせるとシューゲと似ていて。90年代のウルヴェル(Ulver)とかブラック・メタルの有名な音源は単純に音が悪いという特徴も…。

佐久間:音質悪いのはブラック・メタルの特権ですよね。

堀中:音が悪すぎてシャーってなってるアルバムとかも結構ありますし。

佐久間:音こもらせるために4トラックでしか録らないバンドがいたりとか。

堀中:今では若干音良くなってきてますが。それでもインディーズのバンドでは信じられないくらい音悪いバンドも。ブラック・メタルのライブではなんか忙しそうに演奏しているんだけど刻みが細かすぎてゴーと鳴ってるだけみたいなのもたまにあります。

——デフヘヴンは奏法とかサウンド面でブラック・メタルとの類似性があると。

堀中:ブラック・メタルのバンドは多かれ少なかれ今でも身なりに気を使ったりとか、悪魔的なニュアンスを出したりするんですけど、彼らは写真で見ればインディー・ロック・バンドと変わらないですし、あまりメタルがルーツって感じでもないんですよね。もちろん少しはあると思うんですけど。そういうところが面白くて、でもメタル好きな人からも評価されている。この曲はピッチフォークでベスト・ニュー・トラックとかに選ばれてるんです。

佐久間:これはかなり大絶賛されてましたよね。

堀中:そう。ピッチフォークってメタル・バンドはそれほど取り上げていないんですけどね。

——これ、すごいいい曲ですね。後半にメロディアスなリードギターが急に入ったりして、そこでよりシューゲっぽくなる感じとか。

堀中:その辺の境目がどんどん無くなっていくんだろうなという感じがします。

——彼らが所属するデスウィッシュというレーベルには似たようなサウンドのバンドが結構いるんですか?

堀中:デスウィッシュにはいないですけど、フランスのアルセスト(Alcest)とか、アイスランドのソルスターフィア(Sólstafir)というバンドがいて、ブラック・メタルとシューゲイザーだったりポスト・ロックが繋がり始めています。

佐久間:2000年代以降はその動きがかなり顕著ですね。

堀中:メタルの入り口から見るとブラック・メタルって奥の方で、辿り着けないようなところかなって思ってたんですけど、意外とポストロックやシューゲイザーみたいなメタルとは違うジャンルの音楽と接近していて、こういうバンドってのは各地から出てきていますね。

佐久間:僕はデフヘヴンの初期の頃から聴いているんですけど、2012年くらいの初来日の時はあまり盛り上がっていなくて、単独公演はかなり客が少なかったらしいです。でもこのアルバムを出してからの2014年の再来日は盛況で、昔から聴いていた人もいると思うんですけど、もうちょっとカジュアルな感じで見に来ている人が多かった印象がありますね。

板垣:メタルを聴かないような人たちが来ていた?

佐久間:そうですね。どちらかというとインディーロックとか、そっち系の人たちが来ている印象はありました。丁度メタルコアとかハードコア側からのシューゲイザーへのアプローチがある頃で。

堀中:デフヘヴンは面白い存在だと思いますよ。シューゲの人が注目しているって感じはあって。昨年の来日公演に行けなかったんですけど、そのことをTwitterで呟いたら、日本のシューゲイザー・バンドの人からリプライが来てやり取りした覚えがあります。やっぱりシューゲの人も行くんだと思って。メタルとは違う層の人が来てるんだなと。

(その3へ続く)

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 次回からは佐久間さんのセレクトをもとに、ドローン、アンビエントといったサウンドとメタルとの接点を探っていきます。お楽しみに。